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いつもスッキリを保つ玄関収納のポイント

住まいの出入り口である玄関は、家族はもちろんお客様の目にもかならず触れる“家の顔”です。そして、靴以外にも日用品や趣味の道具など意外と収納するものが多く、ごちゃごちゃしがちな場所でもあります。

毎日使う場所だからこそ、きれいを保って気持ちよく使いたい玄関まわり。今回は、スッキリ片付く玄関収納のポイントをご紹介します。

玄関とは

玄関とは、建物の主要な出入り口および空間のこと。一般的に、靴を脱ぐ場所である「たたき」と、LDKなど邸内の部屋へと続く空間である「玄関ホール」で構成されています。

ちなみに、たたきは漢字で「三和土」と書き、土・石灰・にがりの3つを混ぜた素材を叩き固めて作られていたことが呼び名の由来です。現在ではコンクリートやモルタル、タイル、天然石などの素材が主流となっていますが、「たたき」という呼び名はそのまま残っています。

また、靴を脱いで邸内に入る日本では、たたきと玄関ホールが段差で分かれている場合が多く、その段差の側面に取り付けられた横木を「上がり框(かまち)」や「玄関框」と呼びます。框は、内と外の空間を分ける境界線としてだけでなく、段差に腰かけることで靴の脱ぎ履きがしやすくなる、屋外からのホコリやゴミが室内に入るのを防ぐなどの役割もあります。昔ながらの日本住宅の上がり框は高さがあり、縁側のように近所の方と腰掛けておしゃべりをするコミュニケーションの場としても使われていました。

玄関収納のタイプ

玄関収納に限らず、収納スペースは大容量=使いやすいというわけではありません。とくに玄関は家ごとに広さや形が異なるため、相性の良いタイプの玄関収納を選ぶことが大切。代表的な2タイプを紹介するので、それぞれの収納力や特徴を理解したうえで、スペースや暮らしに合った収納を検討してください。

シューズボックスタイプ

いわゆる「靴箱」を設置する収納スタイル。背の高さが低めの「カウンター型」と、床から天井近くまでの壁いっぱいを使う「トール型」の2つに分かれます。

カウンター型

  • 腰くらいまでの高さのものが多く、収納力はやや低め
  • 空間に圧迫感を与えないので、コンパクトな広さの玄関におすすめ
  • カウンター上部は、カギなどの小物置き場や、ディスプレイスペースにも使える

トール型

  • 壁面を有効活用でき、収納力が高い
  • 大家族や、収納したいものが多い家庭におすすめ
  • たっぷり収納できる分、どうしても圧迫感が出てしまい玄関が狭く見えてしまうのが難点

<設置方法ごとの特徴>
シューズボックスの設置方法は、床置きタイプとフロートタイプに分かれます。

床置きタイプ

  • たたき、または玄関ホールの床に直接置いて、収納の下部にすき間を作らない設置方法
  • 足元に隙間がないためホコリが溜まりにくく、掃除がラク
  • 収納下の空間は有効活用できず、収納スペースは玄関収納の内部のみ

フロートタイプ

  • その名の通り、たたきや玄関ホールの床から浮かせて取り付ける設置方法
  • 収納下に空間があることで実際よりも広く見え、圧迫感の出やすいトール型の短所を解消できる
  • 収納下にホコリが溜まりやすいという欠点はあるものの、上手に活用すれば収納力をアップできる

シューズクローク(シューズクローゼット)タイプ

靴を履いたまま出入りできる、玄関横に設けられた収納スペースのこと。「ウォークインタイプ」と「ウォークスルータイプ」に分かれます。

ウォークインタイプ

  • 1カ所からのみ出入りできる、室内物置のような空間。ウォークスルータイプよりも収納力は高い
  • 靴やアウトドア用品など、とにかくたくさん収納したい方におすすめ
  • できれば室内に持ち込みたくないものや外で使うものをそのまま収納できる
  • 出入り口を扉やロールカーテンなどで仕切れば、来客時もサッと隠せて便利
  • 空間の一部をDIYなどの作業スペースとして利用することもできる
  • シューズクロークで靴を脱いだり履いたりはできないため、普段履きの靴などは別に収納しておくか、玄関用のサンダルを常に置いておく必要がある
  • シューズクロークとは別に、小さめのシューズボックス等を設けている場合が多い
  • 収納力が高い分、なんでもしまいこんで物置状態になってしまう恐れもあるので要注意

ウォークスルータイプ

  • 玄関からシューズクロークを通って室内へ入ることができ、家族用・来客用と動線を分けることができる
  • 来客用の動線には家族の靴など物が溢れることもないため、いつもきれいな状態をキープできる
  • キッチンへ動線をつなげて、空間の一部をパントリーとして活用するのもおすすめ
  • 人が通り抜けるスペースを確保するため、ウォークインタイプに比べて広いスペースが必要
  • 通路がある分ウォークインタイプよりも収納力は低く、自転車など大きなものの収納には向かない

玄関収納を選ぶポイント

続いて、次に挙げるポイントをおさえつつ、どんなタイプや大きさの玄関収納が最適なのかを検討していきましょう。

  • 家族の人数や、靴の量に合った大きさを選ぶのが基本
  • 将来的に家族が増えた場合や、子どもが成長した時のことも考えてスペースをとっておくとよい
  • 靴だけでなく、玄関に必要なものあったら便利なものなど、玄関まわりに収納しておきたいものを明確にしておく
  • 家族のライフスタイルや生活動線・収納する物の優先順位や使用頻度も考慮して、必要なものが必要な時に取り出しやすく収納しやすいタイプを選ぶ
  • 収納量やサイズにこだわりすぎてしまうと、窮屈で圧迫感のある玄関になってしまうため注意

玄関まわりに収納しておくと便利なもの

雨具や日傘

  • 傘立ては意外と場所をとるし、掃除の際などに動かす手間もかかる
  • ハンガーパイプに傘を吊るしておくとコンパクトに収納でき、取り出すのもラク
  • レインコートも吊るして収納でき、乾かしてから畳むのにも便利

上着やコート

  • 玄関で脱いでそのまま掛けておけば、家のなかに花粉やホコリを持ち込むことを防げる
  • 出かける前にさっと羽織ることができ、帰宅後もすぐに脱げて効率的

アウトドア用品やガーデニング用品

  • かさばる物が多く、屋外で使用するため家の中にはあまり持ち込みたくないもの
  • たたき(土間スペース)なら、泥汚れが多少ついたままでも気にせず収納できる
  • 玄関まわりに収納しておけば使うときにすぐに持ち出せ、車への積み下ろしもラク

防災グッズ

  • 万が一に備えて用意しておきたい防災グッズは、取り出しやすくわかりやすい場所に置いておくことが大切
  • 玄関収納を置き場所に決めておけば、避難する際にも持ち出しやすい
  • 急な災害時にも慌てず行動できるよう、リュックなどにまとめて準備しておくと安心

きれいな玄関で毎日をもっと快適に。暮らしやすさも収納力も大満足の棟匠の家

スッキリと片付いた玄関は、家族やお客様を気持ちよく出迎えるためのおもてなしの第一歩。棟匠の全館空調の家は、玄関まわりの温熱環境も室内とほぼ同じなので、快適さがよりいっそう引き立ちます。家族にぴったりの玄関収納を活用して、“家の顔”をいつもきれいにしておきましょう。

素敵な玄関がいっぱいの、棟匠の住まいの実例もぜひご覧ください。

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