ケンチク職人育成プロジェクト

頑張ればきっと
大工への道が開ける

大工は面白い

 大工修行の話を受けたとき「やっときた!」と思いました。前例のないことだし、期間も決められていたので不安やプレッシャーもありましたが、それよりも大工の仕事ができる喜びの方が何倍も大きかったです。修行先は何度も一緒に仕事をしてきた大工さん。親方と弟子、関係が変わると厳しさも変わります。最初の3ヶ月は「まだ3ヶ月か…」と思うこともありましたが、終わってみるとあっという間でしたね。鉋や鑿を使った手加工の技術、伝統的な木造在来工法でつくる棟匠の家は、この技術ひとつで仕上がりや住んでからの使い勝手が変わるんです。フレーマー時代に学んだことの何倍ものことをこの期間に教えてもらいました。

 大工になって心境の変化もありました。実際にお客様と顔を合わせて、会話をすることで、お客様の家づくりへの思いを感じるようになったんです。今はお客様の期待に応えたいって思いながら作業をしています。大工の仕事は大変だけど、お客様の顔が見えることでやりがいに繋がります。

大工を目指す学生のみなさんへ

 入社後はまずフレーマーからスタートします。フレーマーは大工になるうえで基礎を築く大事な時間だと思います。大工補助として建て方をメインに仕事をするなかで、知識や技術の習得だけでなく、いろいろな職人さんとの出会い、話を聞くことができます。フレーマー時代の経験が自分のベースになっているし、限られた期間で大工技術を習得できたのもこの経験があってこそだと思っています。

 フレーマーで働く中で「大工になりたい」って気持ちを忘れずに仕事をすることが大切です。上司はそんな姿を見ていてくれるので、頑張ればきっと大工への道が開けると思います。

data.01Yuki Seki

株式会社 棟匠 工事課 棟梁
関 祐樹せき ゆうき
2008年入社
水戸産業技術専門学院 卒業

関さんの場合

1入社前
大工を目指し、木造在来工法で家づくりをしている会社を探していて棟匠を知る。どこの会社よりも素材や工法について詳しく書かれていて「こだわりのある会社なんだな」と興味を持ったことがきっかけで入社。
2フレーマー
知識不足や野外での作業に戸惑う時期もあったが、それ以上に建て方を通じてはじめて知る技術やノウハウを面白く感じる日々。さまざまな職人に出会えたこと、数百棟もの現場に関わったことが、現在の自分の基礎となっているという。
3フレーマー
リーダー(主任)
入社7年目でフレーマーをまとめるリーダーに。平均年齢27歳のチームをまとめ、助け合い、教え合う習慣を大切に後輩の指導にあたる。
4大工見習い
大工見習いとして親方へ弟子入り。1年という限られた時間の中で、鉋や鑿、手加工の技術など大工のノウハウを習得。
5棟梁
棟匠初の社内大工としてひとり立ちし、棟梁という役職に。
今までは見えなかったお客様との繋がりを大切に「お客様のために良い家をつくる」という意識で家づくりをおこなう。