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茨城で無垢材の家を建てる|地元の木と気候から考える家づくり

家づくりでは、間取りやデザインだけでなく、「どんな素材を使うか」も住み心地を考えるうえで大切な要素です。「心が安らぐ」「からだに優しそう」などのイメージから自然素材に興味を持つ方も多く、中でも無垢材はとくに注目度や人気の高い自然素材です。

ただし、ひとくちに無垢材といっても木の種類はさまざまで、同じ木でも産地などによって特徴や性質は異なります。

この記事では、「茨城の気候」と「茨城で育った木」に注目し、茨城で無垢材の家を建てることについて考えていきます。「無垢材の家って実際どうなの?」「無垢材の家を建てるなら、地元の木を使うのもいいかも」 そんな思いをお持ちの方にお読みいただければ幸いです。

また、無垢材や自然素材の家づくりについて興味をお持ちの方は、知っておきたい「自然素材の家」のメリット・デメリットの記事もぜひご覧ください。

免責事項:本記事に記載している気候データや制度の情報は執筆時点のものです。実際の建築条件や制度の詳細は、各自治体や専門機関にご確認ください。

茨城の気候と無垢材の相性

茨城の気候と無垢材の相性
まず最初に、茨城の気候について簡単にご紹介します。

茨城県は関東平野の北東部に位置し、夏は高温多湿のいわゆる「蒸し暑い」気候となることが多い土地です。一方、冬場は西高東低の気圧配置となり、「つくばおろし」に代表される冷たく乾いた風が吹き抜けるなど、年間の寒暖差や湿度差が比較的激しい土地といえます。

県庁所在地であり県のほぼ中央に位置する水戸の平年値(1991〜2020年)では、月平均気温が1月3.3℃・8月25.6℃、平均湿度が1・2月63%・7月82%と、季節による差がはっきり表れています。

そして「無垢材」とは、丸太から切り出して製材した木材のことで、湿気を吸ったり放出したりする性質をもつことが特徴のひとつです。

湿度の高い時期は木材が湿気を吸収し、乾燥する時期は湿気を空気中に放出するため、「天然の調湿作用」を持つと言われ、変化の大きい茨城の気候の中で湿度差を調整して快適な住環境を保つことに一役かってくれる頼もしい素材です。

なお、無垢材の調湿作用については、棟匠の無垢材へのこだわりでも紹介していますしていますので、詳しくはそちらをご覧ください。

一方で無垢材は、湿度などの影響によって伸び縮みする性質もあり、床材や柱の間に多少のすき間ができて軋みなどが起こることもあるため、こういった性質についても住宅会社から事前に説明を受けてしっかり理解しておくことが大切です。

床材として使う場合の特徴は、無垢フローリングのメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

出典)森林研究・整備機構 森林整備センター「関東整備局 地勢・地質・気候(茨城県)」
出典)気象庁「水戸(茨城県)平年値(年・月ごとの値)主な要素」
出典)林野庁「令和元年度 森林・林業白書 第3章 木材需給・利用と木材産業」

茨城県北で育つ「八溝材」

茨城県北で育つ八溝材
茨城には、県北部の八溝山系を中心に育つ「八溝材」があります。

茨城、福島、栃木に連なる八溝山系の森は古くから人工林として受け継がれ、良質なスギやヒノキが育てられてきました。

八溝の森は、同じくヒノキやスギの名産地として知られる三重県尾鷲などに比べると年間の降水量が少なく、また冬の寒さによる年間の寒暖差も影響することによって、年輪が締まりやすくなると言われています。これは、木の密度が高く重量がしっかりしていることであり、丈夫で硬く、力強い木材であることを示しています。

八溝山の環境と木の特長について詳しく紹介した、八溝の木(棟匠の想い)もあわせてご覧ください。

また、木材としてすぐれた品質をもつだけでなく、地元の木材を使う「地産地消」の家づくりにはこんなメリットもあります。

地域材で家を建てるメリット

  • 木は気候や環境に適応して育つため、育った地域の自然環境に強い木材になる
  • 木が育った環境と同じような気候のエリア内で使うことで、木の伸縮を想定しやすい
  • 地域材を使用することで輸送距離が短くなり、コストや環境負荷を抑えることにつながる
  • どこで育った「木」なのかが把握しやすく安心感につながる
  • 地域産業の発展や地域資源の保全など、持続可能な地域社会づくりにつながる

地元の木と地元の職人で建てる、という考え方については、地産地消(棟匠の想い)でもご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。

出典)林野庁 関東森林管理局「森林管理署長が語る(塩那森林管理署)」
参考)森のめぐみ木のカタチ「八溝材の特徴」
出典)林野庁「地域材利用による効果」

無垢材の家を建てる前に知っておきたいこと

無垢材の家を建てる前に知っておきたいこと
無垢材にはさまざまな特性がありますが、それを「魅力」として家づくりにいかすためには自然素材だからこその「個性」があることを理解しておくことが大切です。

ポイント①_経年変化が起こりやすい

無垢材は、一般的に加工された木質建材などの工業製品と比べてやわらかく、生活する中で床や柱に傷がつくことがあります。また、日焼けや皮脂、食べこぼしなどで表面の色が変わるなどの経年変化も起こります。

その一方で、傷や汚れの状態によっては表面を削るなどして補修できることも無垢材の特徴であり、何よりその変化を「劣化」ではなく「風合い」として捉えることで愛着を感じられることが魅力につながります。

ポイント⓶_季節によって伸び縮みすることがある

先にもご紹介しましたが、無垢材は周囲の湿度などによって水分を吸収・放出するため、季節によって伸縮する性質があります。その結果、床材などに隙間が生じたり、木の幅に変化が見られたりすることがあります。

そのため、ときに床鳴りなどが気になることもありますが、これらを「不具合」と捉えるのではなく、無垢材の特性のひとつとして理解しておくことが大切です。

ポイント③_「無垢材」イコール「快適」とは限らない

無垢材には天然の調湿性能や断熱性能がありますが、無垢材や自然素材をふんだんに使ったからといって、それだけで冬暖かく夏涼しい住宅になるわけではありません。「無垢材の家だから快適」と安易に考えるのではなく、断熱性や気密性など住宅そのものの性能についてもしっかりと考えたうえで無垢材の良さを引き出す家づくりをすることが大切です。

なお、2025年4月以降に着工する新築住宅は、すべて省エネ基準への適合が義務付けられています。

気密断熱性能と空調を組み合わせて快適な住環境を整える考え方については、温熱環境へのこだわりで紹介しています。

出典)国土交通省「2025年4月から全ての新築で省エネ基準適合を義務化」

茨城で無垢材の家を建てる住宅会社の選び方

茨城で無垢材の家を建てる住宅会社の選び方
次に、「無垢材の家を建てる」という視点で住宅会社を選ぶ際に注目するべき4つのポイントをご紹介します。

デザインや価格、住宅性能などは当然注目するべき比較基準ですが、無垢材の家を建てるにはその会社が「木の性質を理解し、無垢材を扱う知識や経験があるか」も重要なポイントです。

チェックポイント①_普段から無垢材を使い慣れているか

無垢材は工業製品と違い、常に状態が一定ではありません。節や木目はそれぞれ違い、建物になった後も周囲の温度や湿度などによって伸縮したり時間とともに色合いや風合いが変化したりします。

そのため、無垢材の家づくりでは、こうした木の特性を理解したうえで設計・施工することが重要です。

たとえば、オプションで無垢床に変更できるという会社の場合、「無垢材を使った家づくり」はできても、「無垢材の特性をふまえた家づくり」ができるかどうかは別の話です。

施工実績などを確認し、「普段から無垢材を使った家づくりをしているか」「木の特性を踏まえた設計・施工の経験があるか」といった点をチェックしましょう。

無垢材をつかった家の実例は、施工実例一覧からご覧いただけます。

チェックポイント⓶_木材の産地とつくり手を説明してもらえるか

野菜や肉などの食品を選ぶ際、「どこで作られたものなのか」「誰が生産したものなのか」など産地や生産者が分かることは安心材料のひとつになります。

それでは、家づくりにつかう木材はどうでしょう。毎日口にする食品の安全性を気にするのと同じように、長く暮らしていく住まいをつくる木材だからこそ、「どこで誰が育ててどのように製材されたのか」を知っておきたいと感じるのではないでしょうか。

住宅会社へ相談の際はぜひ、木材の産地や加工の過程などについても質問してみてください。納得できる答えをくれるかどうかが、判断材料のひとつになるはずです。

チェックポイント③_季節による木の変化などを事前に説明してくれるか

くり返しになりますが、無垢材は湿度などの影響によって伸縮したり、傷や色の変化が生じたりすることがあります。「無垢材だから快適」「肌触りや空気感が良い」など感覚的な言葉で無垢材を推すのではなく、伸び縮みや傷つきやすさなど、ある意味「弱点」となる無垢材の特性まできちんと説明してもらえるかどうか、住宅会社の姿勢も注目したいポイントのひとつです。

チェックポイント④_引き渡し後のアフター体制が整っているか

無垢材は、年月とともに「変化」していく素材です。そのため、建てて終わりではなく、適切なメンテナンスをしながら住み続けていくことが快適な暮らしのために大切なポイントです。木材の状態が気になった際の相談やお手入れの質問などができる窓口や、点検・メンテナンスなどのアフター体制が整っているかどうかもしっかりと確認しておきましょう。

また、新築住宅の売主等は、住宅の主要構造部分の瑕疵(かし)、つまり「欠陥」があった場合について10年間の瑕疵担保責任を負うことが法律で定められています。点検や保証、アフターサポートがその期間を超えて続くかも、確認したいところです。

出典)国土交通省「住宅瑕疵担保履行法について」

八溝材を使った棟匠の家づくり

八溝材を使った棟匠の家づくり
ここまでの話しをまとめると、無垢材の家づくりのために大切なポイントは次のようになります。

  • 地域の気候と無垢材の性質を理解すること
  • 木材の産地や製材の仕方などにも注目すること
  • 無垢材の家づくりの経験値が高い住宅会社を選ぶこと
  • 建てたあとのアフター体制が整った住宅会社を選ぶこと

茨城にも無垢材の家づくりを得意とする住宅会社は数多くありますが、棟匠もそのひとつであり、林業・製材業をルーツにもつことが大きな特長です。

八溝の森とともに成長してきた棟匠は、住宅をつくる「木」を育てるための「森づくり」から手がけ、山林管理から製材、住宅の施工、アフターまでをグループ一貫体制で行っています。

グループ一貫体制や森を守る活動の詳細、棟匠の歩みは棟匠ってどんな会社?でもご紹介しています。

そしてもちろん、家づくりにつかうのは、育成から製材まですべての工程を自分たちの手と目で管理した八溝材です。その特性も魅力も知り尽くした八溝材をはじめ、自然素材を標準仕様とし、これらの特性を活かすための気密断熱性能など住宅性能にも強いこだわりと、確かな技術力で取り組んでいます。

引き渡し後の定期点検やお手入れの相談窓口は、アフターサポートで確認いただけます。

それでは、実際に棟匠で建てた無垢材の家をご覧ください。

棟匠で建てた無垢材の家の施工事例

▶水戸市|S様邸「こだわりが詰まった快適な1.5階建て」

郊外の住宅地に建つS様邸。ご夫婦ふたりで快適に暮らせる住まいを求め、くつろぎの和の雰囲気と、コンパクトな生活動線とゆとりある空間を兼ね備えた1.5階建てを選びました。八溝材をふんだんつかった「地産地消」の家づくりが、おふたりの理想とする豊かな安らぎに満ちた空間への思いにマッチしました。

▶大洗町|S様邸「広々お庭とつながる平屋」

愛犬とともに暮らすS様ご夫婦。ワンフロアの暮らしやすさに、棟匠ならではの住宅性能をいかして小屋裏空間をプラスし、のびやかな住空間を叶えました。無垢材の質感や香り、全館空調の快適さにも大満足のご様子です。

▶鹿嶋市|H様邸「将来を見据えた自然と隣り合う快適な平屋」

深い軒をいかし、縁側でのんびりすごすような穏やかな時間を満喫しているH様ご家族。無垢材やドライウォールなど自然素材に包まれた空間は、将来も安心が続くバリアフリー設計にも配慮され、自然と隣り合って暮らす快適な安らぎに満ちています。

まとめ

なぜ無垢材を選ぶのか。「理想の暮らし」をしっかりと見据え、自分に合った素材を選びましょう

いかがでしたか?「無垢材ってなんとなく良さそう」という漠然としたイメージが、少しでも具体的なイメージになっていれば幸いです。

この記事でご紹介したように、無垢材はたくさんの魅力をもつ素材である一方、自然素材ならではの特性に応じた使い方やメンテナンスが必要とされる手間のかかる素材でもあります。

「できるだけ掃除やメンテナンスの手間を減らしたい」と考える方にとっては、無垢材や自然素材よりも規格化された工業製品のほうが合っているかもしれません。

大切なのは、自分たちがどんな暮らしをしたいのか、その価値観にあわせて素材を選ぶことです。「多少手間がかかっても、木の質感や香り、風合いの変化を楽しんでいきたい」と感じるなら、無垢材の家で過ごすこれからの時間をどうぞじっくりとイメージして家づくりの夢をふくらませてください。

無垢材の家に興味をもっていただけたなら、写真や文章だけでは分からない木の質感や香り、素足で感じる肌ざわりなど、実際のモデルハウスでぜひ体感してみてください。

棟匠のモデルハウスについての情報は、茨城・栃木のモデルハウス一覧をご覧ください。サイト内にて、来場予約も承っています。

また、モデルハウスの雰囲気を気軽に体感できるルームツアー動画や、実際にお住まいのご家族の声をご紹介した施工実例もご用意しました。こちらもぜひご覧ください。

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